私は30代から将棋をはじめ、1年前に将棋ウォーズで初段になり、この度二段となりました。
今では三度の飯より将棋が好きになりました。
そんな私ですが、この度人生で初めて将棋大会というものに出場してきました。
まだ出たことない人もいるかもしれないので、将棋大会がどんなものなのかを紹介していきたいと思います。
それではどうぞ。
【体験談】人生初めて将棋大会(朝日アマ名人戦)に出場してみた話
将棋大会とはどんなものか
将棋大会とはまず、県で予選が行われ、県代表が決められ、次の関西大会で勝っていくと全国大会へ出場となります。
時間は9時15分受付で、9時40分から大会開始でした。
持ち物は何もいらず、手ぶらでも参加できますが、軽食とお茶くらいは持ってきていた方がいいかもしれません。
あと詰将棋なんか持ってきてると、暇な時間をつぶせるかもしれないです。
場所は兵庫文化センター。一部屋を借りて大会が運営されています。
上の写真の案内を部屋に入ると、受付をしており、陽気な方が対応してくれました。(実はこの陽気な方は内藤秀彰さんという偉い先生でした。)
出場会費の2000円を払い、大会が始まるのを待ちます。
ざっと見渡すと参加者は48名で、いろんな世代の方がいました。子供からお爺さんまでほんとに幅広くです。
今回女性の方もいましたが48名中一人でした。まだ将棋は女性人口が少ないんだなと感じさせられました。
ただ将棋人気もありますし、女流棋士からプロ棋士が生まれるかもといった話題から、さらに女性人口が増えるのも期待しています。
対局場は机がたくさん並んでおり、そこに塩ビの将棋盤と駒、将棋時計が用意されているという感じです。
内藤先生が大会の注意をして、対局者を読み上げていきました。
基本持ち時間20分なくなれば30秒です。予選は2戦して、1勝すれば本選トーナメントへ進むことが出来ます。2敗したら失格です。
本選トーナメントは3勝したら兵庫県代表となれ、5回勝つと優勝です。
かなり緊張しましたが、私の名前が読み上げられたときは、心臓バクバクしました。
対局相手と対峙し、挨拶して対局開始です。
相手は私と同い年か、少し上かなという感じで、かなり大会慣れしている方でした。
並べ方もしっかり順番を意識したもので強さがひしひしと伝わってきました。
戦型は角換わり。相手は右玉でした。
右玉は私の嫌いな戦型でかなり面を食らいます。
ただそこまでの展開は早く。2分くらいで進んでいきました。
ただ、かなり中盤いい感じになり、時間もお互い10分を切る大熱戦となりました。
しかし最後うまく詰まし上げられ負けてしまいました。
感想戦もしましたが、話してみるとやはり有段者の方で、かなり強い方でした。兵庫県のレベルは高いともおっしゃっていました。
負けてしまったのはつらかったですが、純粋に大会の将棋を楽しむことが出来たのは収穫でした。
そして次だ次と心を入れ替えていると、2戦目がすぐにやってきました。
次の相手は明らかに自分より年上の方でした。
戦型は矢倉、矢倉もあまり勉強できてはおらず、力戦型に進みました。
相手の駒をたくさん奪う形となり、自玉が安全となったので、これは勝てるかもと思いました。
しかし将棋は終盤勝ち切るのが難しいこともあり、勝つまでは全く気が抜けませんでした。
ただ最後詰みが見えたところで勝ちを確信し、大会で初めての勝ちを得ました。
勝ちを得るときの一手は震えていましたが、それだけに嬉しさは格別のものがありました。
そして本選へと駒を進めることが出来ました。
初めてのトーナメント出場でしたが、その出番はすぐにやってきました。
名前を呼ばれ、緊張しますが少し慣れてきていましたので純粋に対局を楽しめる気分でした。
相手はかなり年上のお爺さんでした。
振りごまをすると5枚ともすべて裏が出て、お爺さんも笑っていました。ごめんねと言われました。
ただ先手は譲りましたが、勝ちまで譲るわけにはいきません。
戦型は2戦目に続き矢倉でした。
角換わりが良かったですが、仕方ありません。
序盤歩をうまく使え、優勢になりました。
しかしそこからお爺さんの本領発揮で、うまく攻め込まれ、かなり危ないところまで来ました。
最後、攻めあいになり、お爺さんは勝ちを確信した感じでしたが、玉の早逃げ功を奏し、ぎりぎり詰めろがかからない状況に持っていくことができ、
相手玉はほぼ必死状態までもっていきました。最後はお爺さんが時間を使い切ってしまうという劇的な幕切れでした。
ただ感想戦で最後私に負けがあったと知り、運がよかったなと思いました。
そうして本選トーナメントで1勝することが出来ました。
この後私が体調不良となり、棄権するという残念な結果となってしまいました。あと2回勝てば兵庫県代表でしたが、仕方ありません。
大会はこんな感じで終わることとなりました。
今回の経験で分かったのは、まだまだ実力的に本選で勝ち抜くのは難しいということ、ただ頑張れば兵庫県代表も夢ではないということでした。
今回運営をしていた内藤先生ともLINEを交換することが出来たので、大会があったら教えてもらう予定です。
次は少しでも多く勝てるように頑張りたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
将棋大会はめちゃくちゃ面白く、今まで出てなかったのを後悔したくらいでした。
大会に出て得るものもすごく多かったです。
もし将棋大会出てみたいという方がいたら、この記事を参考にして、どんどんチャレンジしてみてほしいと思います。