将棋を30代になってから初めて、この度初段になることができました。
初段になるには結構時間がかかってしまいましたが、そんな中嬉野流という戦法に大苦戦しました。
そこで今回そんな嬉野流にどんな対策をしてきたかを解説していきたいと思います。
それではどうぞ。
【初心者必見】みんなの苦手な戦法「嬉野流」の対策
嬉野流とは
嬉野流とは、初手26歩に対して42銀とあがってくるのが最初の一手となります。
そして、銀を5筋からずんずん上げてきて、こちらの棒銀を防ぐようなことをしてくる戦法です。
こちらが棒銀をしようと思っても結局95銀65銀86歩同歩同銀88歩76銀で受かっています。
そこで74歩と攻めようと思っても46角が気持ちのいい飛び出しとなり失敗します。
こうなったら嬉野流側の作戦勝ちということになってしまいます。
嬉野流対策は二つ
こんな嫌な嬉野流ですが、対策は二つあります。
- UFO銀
- 端角棒銀
の二つです。
それぞれ解説していきたいと思います。
UFO銀
まずUFO銀ですが、これは相手44銀と出てきたタイミングで36銀と出ていく手になります。
この手の狙いは46歩、45歩と歩を進めて相手の出てきた銀を圧迫するという狙いです。
そして46歩とついた時点で相手は53角と数を足してくるのですがここで無視して45歩と突き、
▲45歩△35銀▲同銀△同角▲44歩という攻め方があります。
無論この44歩に同歩は43銀と放り込む手が強烈です。
端角棒銀
これは端角を使って棒銀を成功させようという手です。
かなり有効なので見ていきましょう。
まずこのように端角をでて銀を狙います。
そうすると銀が動けなくなるので、嬉野側は玉を使って棒銀を受けようとします。
そこで▲48銀△83銀▲69玉△84銀▲88金△75銀▲78玉と進みます。
そこで△86歩▲同歩△同銀▲87歩と進み、ここで棒銀失敗かと思われるのですが、
なんとここで同銀成がさく裂します。
嬉野側はびっくりですよね。でもこの手が成立します。
▲同金△86歩となり、ここでは当然▲88金と引く一手に見えますが、そこで△57角成がさく裂します。
ここで銀を取って87にぶち込めば勝負ありとなります。
かといって86歩に同金も明らかに作戦勝ちとなるので、これが嬉野流対策となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
嬉野流に苦しめられている人は自分も含めてたくさんいると思うので、ここで出した対策を使って嬉野流に勝っていきましょう。